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新たな自動車用情報提供デバイスとしての有機EL表示体

有機ELとは・・・

 有機ELとは、「有機エレクトロルミネッセンス」(Organic Electroluminescence)の略です。
非常に薄い薄膜状の有機物に電流を流すと発光する自発光型光源であり、薄く、軽く、省エネで、フレキシブルといった特徴を有しており、世界中で、発光効率や耐久性を上げるための研究が行われています。

有機ELの構造は・・・
光るしくみは・・・

 陰極と陽極に有機発光層をサンドイッチされたシンプルな構造をしています。有機層の厚みは数100ナノメートル程度と非常に薄い層です。(髪の毛の約200分の1以下の厚さ)
 2つの電極の間に電圧をかけることで、有機分子の中に電流が流れ始めます。そして、有機発光分子で電子(-)と正孔(+)が結びつき、そのエネルギーが発光物質を励起させ(高エネルギー状態)、再び元の安定した状態(基底状態)に戻る時に余分なエネルギーとして光を放出するしくみを利用しています。

どのようなところで使えるの・・・
将来的な展開は・・・

 1990年代後半から車載用オーディオ機器や携帯電話向け小型ディスプレイとして有機ELの実用化がスタートしました。現在では、大型テレビやスマートフォン向け中小型ディスプレイ、次世代照明用光源として実用化が進み、私たちの生活で利用され始めています。
 さらに、有機ELの特徴を生かすことで、フレキシブルディスプレイやヘッドマウントディスプレイ用光源、透明(シースルー)表示デバイスといった新たなアプリケーションの創出に繋がるデバイスの開発も進められており、私たちの身の回りのあらゆる場所での利用可能性を秘めています。

自動車外装への有機EL表示体の取付け

 今回の実験では、カーシェアリング車両の助手席側後部外側面に有機EL表示体(OLED)を取付け、クルマとまちをつなぐ新たな自動車用情報提供デバイスとしての機能を検証しています。
 エンジンON時には、直前の走行終了時点の累積走行距離(※1)【写真左下】が、エンジンOFF時には、その地点の位置(※2)を示す4桁の数字(Nコード)【写真右下】が、それぞれ表示されます。

  • ※1 ある1日の2回目以降の走行時には、その日の累積走行距離に更新される。走行中の表示内容は不変。
  • ※2 今回は試験運用のため 500m×500m の精度。