横浜国立大学 COI サテライト (代表:中村 文彦 理事・副学長)では、文部科学省・科学技術振興機構の「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム(H25~)」により、持続可能な都市の実現に資する新たな交通システムの研究開発を進めています。
 人口のボリュームゾーンである大都市郊外地域では、高齢化が進行する中で居住者のモビリティ(移動可能性)を持続的に確保していく必要があり、そのための革新的な技術ならびに社会システムの創出が望まれます。そこで、横浜国立大学キャンパスにおいて、カーシェアリングと自主運行型乗合輸送を連携させた、複合型交通サービスの運用実験を行います。

実験の概要

横浜国立大学の学生(学部3年生、学部4年生、大学院生)および教職員から参加者を募り、大学構内に設置された1台の電気自動車を用いて、「カーシェアリング」または「キャンパス内シャトル輸送」を実施していただきます。

「カーシェアリング」では、予約した時間枠で車両を自由に利用でき、大学の外にも出て行けます。カーシェアリングの利用はチケット制で、チケットは本実験への参加登録時、または「キャンパス内シャトル輸送」を実施するたびに付与されます。

「キャンパス内シャトル輸送」では、予約した時間枠(1時間)で、キャンパス内の決められたルートをゆっくり往復します。ルート上に乗車希望者が現れたら同乗させ、同ルート上の任意の地点まで輸送します。助手席には補助員が乗車します。この運行を実施すると、カーシェア利用チケットを獲得できます。

実施期間および実施時間帯

平成 30 年 1 月 25 日 ~ 平成 30 年 2 月 28 日(土・日・祝日を除く)
午前 10 時 00 分 ~ 午後 7 時 00 分

車両と設置場所

本実験に用いる車両は、電気自動車の日産 LEAF(リーフ)1台です。第二食堂向かいの土木工学棟(S8-3)の裏手に設置されています。また、車両設置場所には電気自動車用の急速充電器が併設されており、本実験で用いる車両への充電ができます。

実験の目的

 本実験は他の研究プロジェクトとも連携しており、以下の目的で実施します。

  1. 大学のコミュニティを対象に、カーシェアリングと自主運行型乗合輸送の一体的な運用を試行することで、サービスの需給特性を明らかにし、集合住宅団地など一般市街地型システムへの拡張につなげる。
  2. 運休時の共有電気自動車を活用した、電力系統の負荷周波数制御の有効性を検証し、交通システムの運用とのトレードオフを明らかにする。(東京大学 松橋研究室との共同研究)